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[2011.5] Update
尻尾を振るのは嬉しいとき?肛門腺のお手入れは?

犬のお尻周りについてのお話

動物のチャームポイントに“お尻”を挙げるオーナーさんも多いのではないでしょうか。今回はその可愛いお尻周りについてのお話です。


シッポの形
同じ犬という動物でもシッポの形は犬種によって様々です。

カールドテイル
→柴犬・秋田犬にみられるクルリと巻いた形
シックルテイル
→甲斐犬・紀州犬にみられるゆるやかな鎌状にもちあがる形 
オッターテイル
→ラブラドールレトリバーのような太い根元から先端にいくにつれ細くなる形
スクリューテイル
→ブルドッグなどにみられる短くねじれている形

ドーベルマンやシュナウザーなどは生後間もなくシッポを短く切る断尾という習慣があります。日本ではまだ行われていますが、欧州では動物愛護の観点から法律で禁止されています。


シッポの動き
一般的に犬が尻尾を振るのは、犬がうれしい時、楽しい時であるといわれていますが、興奮しているときに振るので、尻尾を振っていても怒って興奮している場合もあります。

楽しい気持ちでいるのか、怒っているのかは尻尾の動きだけでなく、犬の表情や耳の動きなどを観察することで判断できる事もあります。口元が緩み加減であれば、楽しい気分でいるとわかりますし、鼻小じわをよせたり歯を見せていたりしていれば怒っていると判断できます。楽しいときは耳を後ろにぺたりとさげ、怒っていると前のほうに向いていることが多いです。さらに低い声でうなっていれば怒って興奮している状態であるのは決定的になります。

お尻のニオイ
犬の肛門の周囲には 『肛門のう』 という袋があり、その中には『肛門腺』 という器官から分泌された 『肛門腺液』という臭い を発する粘液が入っています。
犬がウンチをする時には、この肛門腺液がウンチに付着して、自分の臭いを残すような役割を果たしています。犬が散歩中に他の犬の臭いを真剣にかぐのはこのためで、どんな犬が臭いを残したのか確認する作業を行っているのです。

肛門腺液の臭いは犬ごとに微妙に違っていて、人間の指紋と同じように、同じ臭いを持つ犬は2頭といません。その違いは人間の嗅覚では判別は出来ませんが、鋭い嗅覚を持つ犬には違いを正確に判別することができるようです。また、犬の肛門にもこの肛門腺液が付着しているため、個々の犬でお尻の臭いが違います。

初対面の犬がお互いのお尻をかぎあうのは、この臭いによって相手の性格や強さを確認したり、自分がかいだことのあるウンチの主かどうか、確認しているのです。気の弱い犬では、自分の正体や縄張りを知られたくないという心理が働くため、尻尾を巻きこんで肛門を隠し、臭いをかがれないようにします。

肛門腺のお手入れ
中型犬ほどの大きさがあればウンチをするときに肛門腺液も一緒にでてくるのですが、小型犬は踏ん張る力が弱く、液が溜まってきます。溜まりすぎると肛門のうが破裂して、肛門の横に穴が開いてしまうことがあります。お尻をこすりながら歩く姿を見たら肛門腺を絞る時期かもしれません。

個々に液の性質も違い、サラサラしていたり粘土状だったり、色も黒っぽかったり灰色だったりと様々です。溜まるペースも違うのですが、月に1度絞ってあげる事が多いです。とても臭いが強いのでお家でのシャンプーやトリミングの際をおすすめします。

(中村 歩)

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