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[2006.2] Update
災害時の固体識別手段から発展
マイクロチップの導入

世界的な異常気象により、全国各地で自然災害が多発しています。もしも災害が起こったとき、ヒトの非難救助が優先され、大切なパートナーである犬、猫の救助が後回しになり、迷子になってしまうことが危惧されます。一部の地域では災害時の固体識別手段として、マイクロチップの導入が進んでいます。また、海外渡航時にマイクロチップを使った固体識別が、動物検疫制度として義務化されています。
残念ながら山梨県では、まだ読み取り機をもつ動物病院、保健所が少ないのが現状ですが、近い将来普及していくものと願い当院ではマイクロチップを導入しました。なみちゃんにも入っています。

マイクロチップの導入
マイクロチップの導入
 

マイクロチップとは
直径2mm程度の表面を生体適合ガラスで作られたカプセル型で、ひとつひとつに15桁のIDが登録してあります。動物の背側頚部の皮下に専用のインップッターで埋め込み、読み取り機でそのIDを読み取ることで固体を識別します。痛みは予防注射と同じくらいで、埋め込みにかかる時間は数秒です。日本国内でも愛知県や兵庫県などの一部で狂犬病予防注射の鑑札に代わり、マイクロチップを導入しはじめた地域があります。海外旅行などへ一緒に出かける時は、帰国の際の検疫でISO規格のマイクロチップの装着が必要になります。出国前に装着と狂犬病予防注射の摂取、抗体価検査を済ませましょう。

メリット
◇メリット1.迷子になった動物を速やかに飼い主に戻すことができる
散歩の途中で迷子になることの他に、自然災害などで飼い主さんと離れ離れになってしまった動物の飼い主を確実に見つけることができます。

◇メリット2.飼育動物を捨てる人が少なくなる
マイクロチップは体内に入っているため、生涯効果が続きます。飼えなくなってしまったからと、安易に捨ててしまうことができないように、飼い主さんの責任を、しっかり認識してもらえます。

◇メリット3.鑑札・首輪のように紛失の心配がない
体内に注入されるため、紛失の心配がありません。また、狂犬病の鑑札は毎年更新されますが、マイクロチップの登録は一生に一度です。体の中で移動しないようなしくみで、体内からでてきてしまったというような例も現在報告はありません。
  
◇メリット4.動物の盗難防止
最近ではペットの盗難という事件も起きています。もし、見つけられたとしても、取り戻すことが難しい状況です。マイクロチップが入っていれば、確実に飼い主の証明ができるので、この制度が浸透すればこのような事件も減っていくはずです。 

固体識別の方法
専用の読み取り機から出る電波がチップの情報を読み取り、15桁の番号でマイクロチップの製造会社、固体の登録国、固体の識別番号などを読み取ります。読み取り機の有無は保健所や動物病院などに問い合わせてみてください。

※詳しくは大日本住友製薬株式会社のホームページをご覧下さい。
 
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