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[2008.2.13] Update
室内飼いの猫でも油断は禁物。5頭に1頭が寄生虫に感染?
内部寄生虫の予防について
ワンちゃん・ネコちゃんが健康に過ごすためには色々な予防をしてあげることが大切です。ワクチン接種やノミ・ダニの予防をしている子はたくさんいますが、回虫・条虫などの寄生虫の予防もしっかりとしている子はまだまだ少ないように思います。欧米の調査では、室内飼いの猫でも、5頭に1頭が寄生虫に感染していると報告されています。室内で飼っているからと安心せずに、しっかりと予防してあげることが必要です。
伴野 真奈美
内部寄生虫とは?
お腹の中、腸内に寄生する虫です。感染経路は様々ですが、母体から感染する胎盤感染や、排泄物に含まれる卵や幼虫を口に入れてしまうことで感染する経口感染、ノミが媒介となって寄生する虫もいます。腸内に寄生するため、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れます。特に幼い犬や猫に感染すると、抵抗力が少ない分、症状が重くなりやすく死にいたることもあるので注意が必要です。
 
人畜共通感染症
内部寄生虫症は、動物だけではなく人にも感染する人畜共通感染症(ズーノーシス)です。人間には主に経口感染をします。例えば、動物を触ったとき、たまたま動物の体に付着した虫卵が手についてしまったが手を洗わなかったため、口に入り感染することもあります。2006年6月1日に改正・施行された動物愛護管理法で「飼い主は、動物に起因する感染症(ズーノーシス)の予防のために必要な注意を払うこと」と定められ、ズーノーシスのケアは飼い主さんの責務であると明確にされました。
 
予防するには
定期的な駆虫薬の投与が大切です。生後3ヶ月までの子は2週間おきに1回、生後3〜6ヶ月までの子は月に1回、生後6ヶ月以降の成犬・成猫であれば年に4回(3ヶ月に1回)の定期駆虫で予防できます。これはアメリカ疾病予防管理センター(感染症の研究活動や予防および治療に関する情報を世界中に発信するアメリカの政府機関)の推奨する定期駆虫のスケジュールです。また、検便を定期的にすることで、駆虫が完全に行われているか、確認したほうがいいでしょう。新鮮な便を持ってきていただければ、いつでも検査できます。また、散歩の際、道端や草むらなどにあるウンチには近づけさせない、散歩の後は足を洗うなどの注意も必要です。
 
私たちにとって、ワンちゃん・ネコちゃんは家族です。同じベッドで寝たり、口をペロペロなめさせたりする人は大勢いると思います。受け入れ難いことかもしれませんが、動物から人間に感染する病気はたくさんあるのです。飼い主さんが正しい情報を知り、適切な予防や治療をしっかりしてあげることで、ワンちゃん・ネコちゃんは健康に、また飼い主さんも安心して接することができるのではないかと思います。投薬が大変なネコちゃんに、スポット状の駆虫薬も最近発売されています。その他、定期駆虫に関してご不明な点は、当院スタッフにご相談ください。家族みんなが幸せに生活できるように、定期駆虫を習慣づけていきましょう。
 
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