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[2008.4.8] Update
知っておきたい
ペットの高齢化について
荻窪 ゆかり
ペットの高齢化について
ペット工業会が、19年度の全国犬猫飼育率調査結果を公開しました。犬の年齢別では7歳代が最も多く全体(飼育頭数1252万2000頭)の51%、10歳以上は29%とおよそ4頭に1頭が10歳以上の高齢犬であることが分かり、昨年度に続き更に高齢化が進んでいます。高齢化の原因としては、年齢や犬種別、素材や栄養にこだわったペットフードの開発や獣医療の進化、室内飼いの増加などが考えられます。高齢期に入ると、どのような症状が出るのでしょうか?幾つかのサインがあります。犬の場合、小型犬よりも大型犬の方が老化の速度が早い傾向が見られます。

眼 → 眼球が白っぽく濁っていませんか?

 → 耳が遠くなり、呼びかけの音への変化が鈍っていませんか?

 → 歯が抜けてきたり、口臭がきつくありませんか?

 → 毛づやが悪くなったり、口や鼻の周りが白くなっていませんか?

足腰 → 起き上がる時に動作が重そうで、歩く時にふらついたり、段差に躓く事がありますか?

行動 → 動きが鈍くなったり、不活発になっていませんか?

上記にあてはまる事がありましたら老化の兆候がみられています。

 
ペットの高齢化からの肥満について
調査から犬の健康に対する関心度は継続して高く、体型については”やや太っている”と”太っている”あわせて全体の24.1%という結果であり、少々肥満傾向がみられている事が分かりました。室内飼いが主流となっている中で運動不足になるペットも多いと考えられます。加齢によって体重は徐々に増加します。これは代謝が低下していく為です。つまり、エネルギー必要量自体が低下していく訳です。抵抗力も低下しますので、下記の病気にかかりやすくなりますが、決して高齢=病気というわけではありません。

肥満とは
余剰のエネルギーが中性脂肪として脂肪組織に貯えられた状態です。

原因
フードやおやつなどの食べ過ぎによる摂取エネルギーの過剰や、活動量の減少による消費エネルギーの減少。

肥満の悪影響

循環器障害(心疾患など)
肥満の体全体に血液を送る為に心臓に負担がかかります。

関節の障害
重くなった体重により、関節に負担がかかります。皮膚の免疫力が低下し、皮膚疾患にかかりやすくなります。

繁殖障害
排卵異常や精子の形成能力の低下など、繁殖機能が低下します。

手術時の危険が大きくなる
麻酔薬が脂肪組織一時的に吸収されるので、麻酔薬の効きが悪くなり、また多量に必要になります。更に麻酔から覚めづらくなり、身体に負担がかかります。

 
食事管理の大切さ
生活の質を高め長生きさせる為には、若い時代とは異なった食事管理が必要になります。犬の健康の為には、犬に合った栄養成分バランスよく含まれているフードを選ぶことが何よりも大切です。家庭の手作りで食事を与える場合には、栄養バランスに十分に気を配って下さい。

減量する場合
重要なのは低カロリーでも蛋白質やビタミン・ミネラルなどがしっかり摂取できる食事をおすすめします。猫の場合は特に急激な食事制限をすると、全身の脂肪が肝臓に集まって脂肪肝になる危険性が高いので、獣医師に相談しましょう。

減量後の維持
適正体重を維持する事が大切です。食事には高蛋白・炭水化物や食物繊維を適切に含む食事などがよいです。
以上の事をふまえて日常生活の中でもしっかりコントロールしていきましょう。

 
 
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