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[2008.5] Update
単なる下痢では片付けられない
消化器疾患「下痢」について
下痢とは糞便中の水分含有量が増加したために、糞便が液状または液状に近い状態の事をいう。排便回数の多少は問題とはならないが、一般的に排便回数は増加する場合が多い。
伴野 真奈美
原因
下痢の原因は非常に多様である。
下痢では糞便に変化がみられるが、単独で下痢がみられる場合と嘔吐・元気消失・食欲不振などの合併する場合もある。例えば短期間であっても嘔吐などが合併すると、栄養障害・脱水・体内の酸−塩基平衝が崩れて致命的になる事があり、さらに糞便の各種性情は原因によって異なる。
 
分類と症状

<食事内容の変化による下痢>
下痢以外の症状はみられないが腸内にガスがたまることがある。多くは数日で治癒する。

<寄生虫による下痢>
便の色調が変化することはないが、寄生虫腫によって血液ないし粘血が混じることがある。寄生が長びくと下痢が長期にわたり栄養状態が悪化するので糞便検査が必要である。

<ウイルスによる下痢>
ウイルスが胃腸に感染してウイルス性胃腸炎を起こすと、出血を伴う下痢が発現する。下痢以外に食欲廃絶・嘔吐・腹痛・発熱・脱水などを合併する。

<細菌による下痢>
一般的には下血や粘膜の排泄を認めるが、食欲不振・発熱・元気消失・脱水・嘔吐・腹痛などウイルス性下痢と同様の症状を示す。

<膵炎による下痢>
慢性的な下痢の他に激しい体重減少がみられる。食欲は旺盛であるが毛並みは悪く、軽度の貧血もみられる。脂肪分を分解出来なくなる為、糞便中に大量の脂肪分が排泄される。糞便量が非常に多いことも特徴の一つです。

 
上記にありますように下痢一つとっても様々な原因があります。
いずれの原因による場合においても、下痢の原因に対する治療とあわせて輸液など対症療法を実地する必要があります。
 
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