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[2009.3] Update
ペットと家族が健康で幸せに暮らすために
定期駆虫について
荻窪 ゆかり
 

定期駆虫はワンちゃん・ネコちゃんのお腹の中を清潔に保つだけでなくペットと家族が健康で幸せに暮らす為の欠かせない物なのです。
室内飼育が増え、以前よりもペットと家族の関係は親密になり、その分濃厚なスキンシップなどでペットから人に感染するリスクが高まっています。人にも感染してしまう寄生虫の中で回虫に感染すると、回虫の雌は一匹が1日産卵するのは10万個と言われています。回虫卵は生命力が強く長期生存します。駆除には熱湯消毒をする必要があり、とても厄介です。ペットから人に感染するズーノーシスには、犬や猫にとっては症状が軽いものでも、人にうつると重い症状を引き起こすものがあります。犬猫回虫が人に感染した場合には、幼虫移行症を引き起こすことがあります。幼虫移行症には、次のようなさまざまな症状・症例が報告されています。

【主な症状】
・幼虫が肝臓に侵入するとコブをつくり、肝臓に悪影響を与えます。また、肺に侵入すると咳や喘鳴を、脳に侵入するとてんかんに似た発作を引き起こします(内臓移行型)。
・幼虫が目に侵入した場合は、眼各部の炎症や、硝子体の濁り、網膜剥離による視力・視野障害、飛蚊症、霧視(視界にモヤがかかる)などを引き起こし、重症の場合は失明の可能性もあります(眼移行型)。

【症例】
・牛の生レバーを食べた成人女性が感染して、咳と原因不明の発熱、幼虫の皮膚移行症を発症したケースが報告されています。
・犬回虫幼虫移行症により脊髄炎を発症した例や、大量に寄生した場合の死亡例も報告されています。

寄生虫症は、特徴的な症状を欠いている場合が多く、また幼虫移行症などは皮膚病や風邪の症状と鑑別が難しく、よく似ているために発見が遅れる場合があります。

【感染するリスクの高い乳幼児】
次のような赤ちゃんや小さな子どもは、寄生虫に感染するリスクが高くなります。

・ペットのトイレやベッドに自由に近づけさせている。
・自由にスキンシップをさせている。
・ハイハイやペットを触ったあとに手を洗わない。

ペットに感染しても無症状であることが多く、知らない間にペットオーナーに感染して、病気の発見が遅れることがあります。また、間違った治療によって症状が改善せず、さらに重くなるケースがあります。

【市販薬と病院薬との違い】
ペットショップや通販やホームセンターなどで購入できる虫下し薬は、駆虫できる虫の種類が少なく、確実に予防できるとはいえません。「腸内寄生虫」といっても1種類ではなく、それぞれに効く薬剤、効かない薬剤があるのです。市販薬よりも広範な虫に効果がある、動物病院処方薬をおすすめします。
ご家族のなかに幼児や高齢者がいるペットオーナーには、免疫力や抵抗力の弱い幼児や高齢者は特に感染しやすいため、ひとたび感染すると重い症状になりやすいのです。
なので、ワンちゃんや私達の為にも定期駆虫をおすすめします。

 
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